「ハングリー精神ない」関根勤と小堺一機のゆるい下積み時代
実家だし、食にも困らない」
中山「気負いがないんですね」
小堺「ううん、なんにもない。永六輔さんに会ったときも『君たちには何もない』『火花も飛ばない』って言われた」
中山「それを言われても……?」
小堺「『ほう』という感じだったから、さすがに怒られたよ(笑)。今度は事務所から『合宿しろ』って。外出禁止っていうのは守ってたけど、温泉入って、ビール飲んで、テレビ見て寝て、朝10時に起きてた」
中山「ダラダラですね(笑)」
小堺「関根さんは『小堺くんが“朝5時から起きて頑張りましょう”っていう人だったらどうしようかと思ってた』って。そんな合宿中にネタなんてできないから、また怒られて、毎週ライブハウスで新ネタをやることになったんだよね。それでも、関根さんとケンタッキーに行って『できないね』って話してそのまま帰ったりしてた」
中山「結局できない(笑)」
小堺「どうしようもなかったんだよね。そんなある日、関根さんを変な人にしたら面白いと思ったの。