くらし情報『放射能被害の地撮り続ける戦場写真家が見た「福島の涙」』

放射能被害の地撮り続ける戦場写真家が見た「福島の涙」

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「福島の人たちの苦悩や現状がしっかり伝わっているなら、私は行かなくてもいいかもしれない。でも……」

写真家として歩み始めてすでに50年。世界中の戦地・紛争地帯を取材し、紫綬褒章も受章している大石芳野さん(73)。そんな彼女がなぜいまも1人で被災地を撮り続けているのか。彼女を駆り立てているのは、生まれ故郷の“土”を汚された人々の涙だった−−。

大石さんが’13年に発表した写真集『福島FUKUSHIMA 土と生きる』(藤原書店)には、故郷を失った福島県飯舘村の高齢者や県内各地の仮設住宅で暮らす家族らの姿とともに、出荷できない原乳を捨てながら涙する住民の写真が掲載されている。

東日本大震災から1年後、20キロ圏内に初めて立ち入った大石さんは、こう感じたという。

「植物も育ち、鳥たちもさえずっているのに、人の声だけが聞こえない。
その光景を前にして、“チェルノブイリの悲劇”が繰り返されてしまったと、胸を締めつけられるような気持ちになりました。

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