堀江貴文「積極的な『手抜き』で人生をショートカットせよ!」
のはずなのに、「長年の修業」自体が目的化され、神聖視されているのはおかしい、という趣旨だった。
僕の元には、「職人をバカにするな」「10年修業しないと身につかないセンスがある」などという批判的意見が殺到した。
だがその後、僕の意見の正しさはしっかりと証明された。調理師学校「飲食人大学」で「寿司マイスター専科」を3ヶ月受講しただけの寿司職人の店「鮨 千陽(ちはる)」が、ミシュランに掲載されたのである。
彼らがそこで「いや、寿司屋をやるなら10年修業しないとダメなんだ」と思い込み、独立の前に下積みを選んでいたら、彼らの技量が評価されるのは何年先になっていたかわからない。
僕は、「10年の修業」にこだわって思考停止する人たちよりも、彼らのように本来の目的を見失わず、質の高い努力で素早く世に出ていく人を応援したい。そして、あなたにもできたら後者であってほしいと願っている。
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以上、堀江貴文氏の新刊『すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論』(光文社新書)から引用しました。
インターネットの発達で国境を無視した自由な交流が可能になった現代、もはや義務教育で学ぶ「常識」