遺体からキノコが生える!? 世界の“エコ葬”が色々すごい
しかし、薬品で溶かすという方法には抵抗を感じる国民も少なくはないようで、アメリカで実施が許可されているのはフロリダなどの8つの州にとどまっている。費用は現地でおよそ650ドル(約7万円)と、日本での火葬よりやや高めだ。
そのほか、スウェーデンのプロメッサ・オーガニック社が開発したのが、「フリーズドライ葬送」。これは、液体窒素で遺体を冷却し、粉末状に砕いて堆肥にしてしまうというもの。粉は25~30キログラムになり、これを、でんぷんで作った別の棺に入れて地中約50センチメートルに埋める。棺も含めて1年以内で完全に土に返り、すでに韓国でも導入される方針だという。粉末となった遺体は、木の根元に埋めたり、埋葬した後で、花を植えたりする人もいるとか。費用はおよそ290ユーロ(約3万3,000円)。
イタリアにあるカプスラ・ムンディ社が提案したのは、遺体をカプセルに入れ木の下に埋め、樹木の養分にする葬送方法。名付けて、「追憶の森」プロジェクトというもの。亡くなった人のうえに「記念樹」として樹木を植え、常に手入れし続けることで、個人をしのぶというもの。