桂歌丸 毎日見舞い6時間…退院支えた妻「阿吽の呼吸の病室」
だって、また無理をしてご迷惑をおかけするといけませんからね」
この取材の時点では「退院のメドはまだ経っていない」とも報じられていた。だが、冨士子さんは師匠の現在の体調についてこう続ける。
「たしかに入院した当初は動けない状態だったのですが、2週間くらい前からは自分でトイレにも行けるようになりました。まだいろんなところに管がつながってはいますけれど、今は食事も朝昼晩とちゃんと食べているようです。退院はいつになるかは聞いていませんが、もうじき帰って来られると思います。そんなに先ではないですよ」
家族の猛反対を押し切り結婚した冨士子さん。師匠の下積み時代は化粧品のセールスなどで家計をやりくり。家事と2人の子育ても手を抜かず、落語一筋の夫に尽くしてきた。
歌丸師匠はテレビや高座で冨士子さんを“鬼嫁”キャラとして話してきたが、実際は良妻の鑑のような献身ぶりを続けてきたのだ。結婚から60年、それは今も変わっていないようだ。
「病院には、毎日通っていますよ。娘婿が車で送り迎えしてくれるんです。向こうではただボーッとしているだけ(笑)。