くらし情報『専門家が警鐘を鳴らす「“再稼働”で危ない全国の原発」後編』

専門家が警鐘を鳴らす「“再稼働”で危ない全国の原発」後編

再稼働要員派の学者は、『目に見えないものを“ある”というのは非科学的』とまで言った。結局、地震が起きるまで認めないのです」

小野さんは再稼働されたばかりの高浜原発(福井県)についても問題をこう指摘する。

「高浜原発のある日本海側は、太平洋側とちがって海底の活断層が海岸のすぐ近くにあるので、地震が起きてから津波が来るまでの想定時間が4~5分ぐらいだと言われています。これでは避難する時間もありません。加えて若狭湾は、海岸線が複雑に入り組んでいるので、局所的に大きな津波がくる可能性もあります」

日本海側で起きた地震では、93年の北海道南西沖地震で、奥尻島に最大高30メートルの津波が押し寄せた。人口約3千人弱の島だが、死者行方不明者が230名も出ている。

高浜原発は、原発から30km圏内に約18万人が住んでいるが、近くに大飯、美浜、敦賀などの原発が乱立。複合災害になれば大惨事は免れない。
再稼働を控える1、2号機は事故リスクが高まる、稼働から40年を超えた老朽原発だ。

「高浜原発の隣にある大飯原発も問題です。

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