麻倉未稀 夫の前で大号泣…乳がん闘病の苦悩支えた夫婦の会話
特に去年は自分の歌手生活35周年で記念コンサートなどの準備もあったし、大動脈瘤で大手術をした87歳の父の看病もあり、健康診断を受けに行く時間がなかなか作れなくて……」
告知を受けたときの心境を麻倉はこう語る。
「MRIの画像を見ると自分の胸を残してくださいとは言えないくらいがんが大きくて。ただ、歌えなくなるのはイヤなので、先生には、『すぐに歌いたいんです』と言いました。『歌さえあれば、胸はなくなってもいい』というのが正直な気持ちでした。6月に行う予定の手術は麻酔も手術法も先生と相談して、喉を傷つけないようなやり方でお願いしています」
予定では左胸の全摘出後に乳房再建手術をして、ホルモン治療を行う方針だ。歌さえあれば、と明るく語った麻倉だが、現実にはがん告知直後、深い苦悩に襲われていた。
「結婚して10年ですが、夫の前でもずっと元気で明るくしていましたしね。泣いたこともなかったんですよ。
でも突然の乳がんの告知を受けて、もう限界だったんでしょうね。これまで弱いところを見せたことはなかったんですが、告知から3日くらいたって、これは一度、解放したほうが精神上もいいかなと思って。