麻倉未稀 夫の前で大号泣…乳がん闘病の苦悩支えた夫婦の会話
『泣いていい?』と言って夫に断わってから、大泣きしちゃいました」
泣いた後、こんな夫婦のやり取りがあった。
「すみません。大泣きしたらスッキリしました」
「よかったです」
夫もまた辛さから解放されたのか、再び家庭内にも以前と同じ日常が戻ってきたという。6月の手術と、その後の再起に向けて支えとなっているのが、家族の存在だ。
「夫は、これまで何も言わなかったのが、最近は、帰宅が夜の11時くらいになると、『遅いね』と。実は彼も3年前に父と同じ大動脈瘤の手術をして体調が本調子ではないんですが、私の体を気遣ってくれるようになりました」
乳がん告知後「歌さえあれば、胸はなくなってもいい」と思った麻倉だが、実際、「もう一度歌うんだ」という執念が、がんと闘う大きな支えになっている。
「乳がんになって、告知を受け入れて……。それもいまはいい転機だと思えるようになりました。
私、『ヒーロー』みたいな人を勇気づける曲を歌っているのに、まず自分がしっかりしなきゃと思うんですね。