“文体模倣”本著者が送る「もしもビートたけしがカップ焼きそばの作り方を書いたら」
が収録されている。読むと思わず「クスッ」と笑ってしまうものばかり。
こんな罰当たり(?)な“文体模倣”本を書いたのは、ライター・神田桂一さん(38)と会社員・菊池良さん(29)。2人は村上春樹の大ファン。昨年、菊池さんがツイッターで投稿した“村上春樹風の焼きそばの作り方”が3万人にリツイートされたことがきっかけで、2人で分担して100人分のパロディを書き上げた。
神田さんが現代文学、菊池さんが近代文学の作家を主に担当したが、もちろんこれまで読んだことのない作家も。
「僕は、その作家が使う一人称と語尾、そして段落のリズムを意識します。あと、行替えをしない作家もいるので、そうした“文章の見た目”も重視します」(菊池さん)
「文章でよく出てくるフレーズを“パターン”として拾っていきます。
町田康さんだったら、よくダジャレを入れてくるとか……」(神田さん)
じつは今回、神田さんと菊池さんが本誌のために特別版を書いてくれることに!それではご覧あれ。