離婚に至るケースも…“節約強迫症”が起こす悲惨な現場
と話す。実際に“強迫性障害”と診断された村上さんは、離婚裁判の結果、慰謝料まで払うことになったという。
精神科医の高木希奈さんは、“節約強迫症”について次のように語る。
「強迫性障害になると、常に不安や恐怖にとらわれ、それを打ち消すために、無意味な行動を繰り返してしまい、日常生活にも支障をきたします。たとえば、最初はふつうに節約していただけなのに、次第にお金を使うことに不安を感じるようになります。さらにストレスがたまっていくなかで、家族など周囲にも節約を強要するようになっていくのです。頭では“ときどきなら無駄に使ってもいいのでは”と考えていても、不安がよぎり、節約をやめられないようになるわけです。真面目できちょうめん、完璧主義という人が強迫性障害になりやすいですね。
人間関係が限られているせいもあるのか、特に20〜50代の主婦の方の患者さんも多いです」