四国発「泣ける絵本」が人気…地域で愛されるご当地ベストセラー・後編
ほかには、’13年に60年ぶりの大遷宮が行われた出雲大社の関連本も、多く出版されました。神話の世界の『写真集出雲国風土記紀行』(島根県古代文化センター編・山陰中央新報社)は今でも人気です。もう一つ人気を博したのが、山奥の地酒から世界的ブランドになった獺祭に関する本。多くの人に読まれています」
■四国『ごめんなさい』(著・サトシン/イラスト・羽尻利門/ポプラ社)
徳島在住の羽尻利門と絵本作家サトシンが徳島の読み聞かせ会で出会い誕生した、家族の温かさを感じられる絵本。
「地元徳島から、感動の輪が広がり、全国へと広まりつつある珠玉の絵本。作家と書店さんが『四国発で売っていこう』と力を入れています。テレビアニメにもなった篠丸のどかの漫画『うどんの国の金色毛鞠』(新潮社)などのうどん本や、坂本龍馬がこれまではポピュラーでした。今年は、4月に亡くなった歌手ペギー葉山さんの代表作『南国土佐を後にして』の誕生秘話をつづった『奇跡の歌』(門田隆将著・小学館)など、感動ものが多く誕生しています」
■九州『よか人生って、なんじゃろな』(著・山本英照/ディスカヴァー・トゥエンティワン)