『わろてんか』モデル「吉本興業」創業者は商売の天才だった!
1934年の雇用芸人は1,300人、『漫才落語界の全権を掌握する興行界の大きな存在』として大阪府からも表彰された。まさに絶頂期を迎えた’38年、せいは老朽化し赤字経営に陥っていた初代・通天閣を31万円(現在の約17億円)もの資産を投じて購入する。
気性が荒く“ライオン”の異名があったせいの弟・正之助は、ボロボロと涙を流しながら、竹本さんにこんな思い出を語った。
「通天閣を購入して、姉さんがはじめて展望台に上ったときのことです。大阪の街を一望した後、帯から大将の写真を出して『覚えてはりまっか。あのとき、大阪中の寄席をみんな吉本にしましょう言うてたこと……。見ておくんなはれ、ほんまに、みんな吉本になりましたで』と語りかけていました」
享年60。愛する夫に召されるように息を引き取った、せい。
その後、実弟・正之助らの尽力で、吉本興業は“お笑い帝国”へと成長する――。
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