やるなら秋のうち!大掃除を年末にしてはいけない理由
「一般に大掃除といえば、年末に取り組むもの。日本の年中行事のひとつでもあります。ですが、現実的な面から見ると、大掃除を冬の寒い時期にするメリットはほとんどありません。それどころか、汚れが落ちにくかったり、病気やけがのもとになったりと、デメリットだらけなんです」
そう話すのは、『All About 家事・掃除・子育てガイド』の藤原千秋さん。そもそもお掃除の由来は、江戸時代、年末に江戸城内で大々的な掃除を始めたのがきっかけという説や、家々に新年の幸せをもたらす「年神さま」を迎えるために家中をキレイにするなど諸説ある。
これまで当たり前のようにやってきた年末恒例の大掃除だが、合理的に考えると、じつは大掃除には不向きな季節だという。その理由を藤原さんが解説してくれた。
【理由1】水が冷たい
外気温が低い真冬は水道水も当然冷たく、お湯を沸かして使おうとすると光熱費もばかにならない。
「同じ洗剤を使っても、水が温かいほうが汚れが浮きやすいので、なるべく気温の高いうちに大掃除をしたほうが経済的にも効率がよくなりますよ」(藤原さん・以下同)
【理由2】夏の汚れが放置されてしまう
湿度の高い夏の間に、エアコンの内部でカビが繁殖。そのまま放っておくと、寒くなって暖房をつけたときに一気にカビの胞子が吹き出してしまう。
「部屋中にカビが広がるのはもちろん、最悪の場合、カビを吸い込んで間質性肺炎を引き起こす恐れもあります」
また、ハウスダストアレルギーの主な原因となるのがダニの死骸。
「ダニは夏の間に爆発的に繁殖し、秋になって湿度が下がると一気に少なくなりますが、そのぶん大量の死骸が残ってしまいます。とくにベッドやラグなどダニが潜みやすいところは、秋のうちに徹底して掃除を」
【理由3】空気も冷たく乾燥している
「ホコリは空気が乾燥しているほど立ちやすくなります。そのため湿度の低い真冬の大掃除だと、ホコリを大量に吸い込んで、ハウスダストなどのアレルギーを引き起こす可能性も」
アレルギーの原因物質が体の許容量を超えて蓄積されると、ある日突然発症することを忘れずに!
【理由4】何かと忙しい
「今年の大掃除はキッチンだけやろうと思って始めても、あそこもここもと欲が出て止まらなくなるもの。『あともうひと頑張り』と思う気持ちがケガのもとです」
大掃除は重労働。年末の時間がないなか、年末に一気にやろうとすると、無理がたたって腰やひざを痛めてしまう原因に。
「本来、掃除に向いているのは暖かい時期で、欧米では『スプリング・クリーニング』といって、春の大掃除が一般的なくらい。窓を大きく開けても凍えることもありませんし、気温が高いほうが汚れも落としやすいからです。大掃除は、本格的な冬がやってくる前に済ませてしまうのが合理的。忙しい年末に心の余裕も生まれますよ」
今年は「大掃除は年末」という常識をひっくり返し、秋の大掃除にチャレンジしよう!
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