「“ひきこもり女子会”で勇気と仲間得た」…参加者密着ルポ
「働く」「自立」などのテーマを4〜5人グループで話し合う。話したくない人は無理をせず、聞いているだけでもOKだ。交流会が終わり、参加者に声をかけてみた。
2人の子どもを持つ朋美さん(48歳・仮名)は専業主婦。10年以上、ほぼひきこもり生活をしていたそう。
「ずっと1人で鬱々としていたけど、本当は自分以外の人の話も聞きたいし、私も話したかった。この会の存在を知ったのは2カ月以上前。行こうとしてはやめるのを4回繰り返し、勇気を振り絞って、今回やっと参加できました」(朋美さん)
会に参加するための体力をつけようと、自宅から少し離れたところまで自転車で行くなどの準備をしていたと、恥ずかしそうに明かしてくれた。
恩田さんは、朋美さんのような参加者も多いのだと語る。
「常時、精神的につらくてしんどいと思っている人ばかりです。参加しても大丈夫か、きちんと交流できるか、浮かないか、そもそも電車に乗れるかなど、何度も葛藤を繰り返して、やっとの思いで来てくれる方がほとんどなんです」(恩田さん)
女性は共感性が高いため、自分の思いを他者と分け合うと、気持ちが軽くなる人も多いと、恩田さんは言う。