なぜ都合悪いことは聞かない?“困った年寄り”行動の原理
などのほか、目をぎゅっとつぶってから大きく開けるというトレーニングを1日10回程度行うとよいそうだ。
【夜中に何度もトイレ】
「83歳の父は、夜中に何度もトイレに行き、結局まだ外が真っ暗な4時ごろ起床します。ちゃんと眠れているのでしょうか。こちらも目覚めてしまって大変です」(60代女性)
深刻な夜中のトイレ問題。平松先生は次のように語る。
「高齢になると尿を濃縮するホルモンが低下し、尿が薄くなるので、悪い成分を体外に排出するために尿の量が増えるのです。“2時間に1回”といった頻度で、すぐにトイレに行きたくなるのは、このためです」(平松先生)
じつは「トイレに行けば行くほどトイレは近くなる」のだとか。
「ちょっとおしっこがたまっただけで、尿意をもよおすクセが膀胱につくからです。
我慢のしすぎはよくありませんが、ある程度、膀胱におしっこがたまってからトイレにいくクセをつけましょう。また、夜は就寝4時間前には水分を控え、ノドが渇いたときにはがぶがぶ飲まずに少しずつ水分を摂取するのがベター」