座間9遺体事件「私も狙われた」22歳女性語る戦慄の1時間
「『死にたい』という考えを誰かに相談しても、そう簡単に理解してもらえません。孤独になり悩んでいる時、少しでも『気持ちがわかるよ』と同意されると、相手にすがる思いになってしまいます」
母娘2人暮らしだったAさんは今年6月に母親を亡くし、1人になってしまった。離れて暮らす兄のもとには週に1~2回「寂しい」と連絡が入り、そのたびにAさんの兄は駆けつけ、食事やテレビゲームに付き合っていたという。そんな兄の存在がありながら、Aさんは顔も知らない白石を頼ってしまった。インターネットを通じた自殺事情に詳しいフリーライターの渋谷哲也さんは言う。
「追い込まれた状況の彼らにとって、自分の気持ちに寄り添ってくれる人であれば、性別や年齢は関係ありません。身近な家族よりも、ツイッター上の呼びかけに心が向いてしまうのです」
Aさんの兄は妹のツイッターで、自ら情報提供を呼びかけ「男と会ったことがある」という女性を見つける。彼女の協力もあり、警察は白石のアパートを割り出した。
しかしAさんはすでに、8人の被害者とともに亡くなったあとだった――。
Aさんが遺したツイッター上で、兄はこう綴っている。