「奈美恵のおかげで今の私がある」“戦友”が辿り着いた現在
芸能活動の難しさ、厳しさを教えてくれたのが、来年9月16日での引退を発表した安室奈美恵だったという。
「引退を知ったとき、奈美恵らしいなと。彼女のキャラクターは強烈です。スターになる宿命だったコだと思います。彼女の能力、努力、背負っているものも含めて、こんな生き方は私にはできないと思った。奈美恵と一緒にやったからこそ、私は潔く、きっぱり表舞台から身を引いたんです。今の私があるのは、奈美恵のおかげ。そう思っています」
20歳のアンナさんをリーダーに安室、後のMAXのナナとミーナ、そしてヒサコ(新垣寿子さん・振付師)の5人で結成されたスーパーモンキーズは、’92年9月に、第1弾シングル『ミスターU.S.A.』をリリース。
デビュー前は、アンナさんがセンターだったが、デビュー後は、安室に代わった。
「ステージで一緒にパフォーマンスをしていると、わかるんです。観客もスタッフも、みんなの視線が奈美恵に集中する。技術も大事だけど、もっと大事なのは、人を引きつける魅力。奈美恵にはそれがある。でも、私にはなかった」
圧倒的な才能の差を目の当たりにして、アンナさんは、父の言葉を思い出していた。