「国産」表記でも国産じゃない!? 加工食品「原料原産地表示」のワナ
しかし今回、それにとどまらない例外表示も認められた。
「例外表示のポイントは3つ。1つめが、原産地が3カ国以上の場合、国名を記さず『輸入』とまとめて表記してよいという“大くくり表示”が認められたこと。2つめに、仕入れ国の変更などが多い場合などに、国と国を『または』でつなぐ“可能性表示”も許されたこと。先の『国産またはアメリカ産』の場合、国産100%、国産とアメリカ産の混合、アメリカ産100%、いずれでもOK。つまり“国産”の文字がありながら“国産ゼロ”の可能性もあるのです」
3つめのポイントが、この“大くくり”と“可能性”を合体した「国産または輸入」という表示。
「この『国産または輸入』という表示は、国産と3カ国以上の外国産、そのいずれかが使われていることを意味します。これでは極端な話、地球上のあらゆる国の原材料が含まれてしまうのです」
加えてもうひとつ、誤解を生む恐れが大きいのは「国内製造」