ドライブスルー葬に、ペッパー導師も…ハイテク葬儀最前線
長野県は長寿県で、高齢の方には足腰の不自由な方も多い。車の乗降も大変だという方のなかには、『人の世話になるのは申し訳ない』と友人・知人などの葬儀出席をあきらめる方も多かったんです」
そこで、考案されたのがドライブスルー葬儀だった。
「車内から火を使わない電熱式の焼香ができるので安全です。焼香の様子は、後部座席の方もカメラで中継されますので、車内全員のお顔を喪主に見せることができます」
だが、ドライブスルー葬儀の“合理化”には批判的な声が多かったという。
「ええ、『窓越しに焼香なんて、不謹慎じゃないか』などというクレームがたくさんありました。ネットの書き込みはさらにひどく……。でも最近は、『この形式でなければ、参列できなかったよ』という声も増えてきました」(荻原さん)
参列方式がハイテク化する一方、なんとロボットが読経するシステムを作った企業がある。神奈川県のプラスチック製品製造会社、ニッセイエコIT事業部マネージャーの船木修さん(52)はこう語る。