ドライブスルー葬に、ペッパー導師も…ハイテク葬儀最前線
「当社では毎年2回、社内の物故者慰霊祭を催しています。そこで、ソフトバンクさんのロボット『ペッパー』に住職の代わりに般若心経を唱えてもらう企画をしました。すると思いのほか出来がよく、社員からも好評でした。そこで感触を得て、レンタルサービス化を目指しました」
そして’17年8月、実用が可能な段階になり、プレス・リリースを出したのだが……。
「それを伝えるネットニュースなどに書き込まれたコメントは、『ロボットがお経なんて、冒涜だ!』『不謹慎だ』と、ほぼ批判的なものでした」
しかし、グループ会社に葬儀社を持つ同社の船木さんには志がある。
「現在、檀家さんの寺離れが進んでいますが、“ペッパー導師”がお寺に足を運ぶきっかけになってほしいと考えています。お坊さんのサブ、つまり副住職として置くことで、檀家さんのお子さんにも興味を持っていただけるのではと。お寺に親しみを持ってもらう手伝いをしたいんです」(船木さん)
残念ながら、まだ寺での正式な導入はなく、本格デビューはお預けだという。