GENKINGが語る「セレブ生活は女性を隠すための防衛術だった」
それから『本当の性を隠さないといじめられる。そしたら大好きなママが傷つく』と、心を閉ざしていくようになりました」
そんな反応に変化が起こったのは、小学4年の夏休み。年の離れた姉に、髪を明るく染めてもらったときのことだった。
「盆踊りに行くと、みんなが髪を染めた私に興味津々で集まってきました。『人より目立つといじめられない』と、気づいたんです。本当の自分を守るためにヤンキー小学生、ギャル男、謎の美男子、ユニセックス……と別の誰かを“ファッション”として演じるようになりました。ようやく堂々と生きてゆくための“防衛術”を見つけたと思いました」
やがて、その“ファッション”がメディアに注目されて、芸能界デビューを果たす。
「別人を演じるという意味では、その最高潮がGENKINGでした。
子どものころからの夢だった芸能界デビュー。最初の1~2カ月は夢心地でしたが、当時の事務所からは、自分のことを『僕』と話すようにと言われていました。