麻木久仁子が明かす「脳梗塞と乳がん克服の裏にあった薬膳」
の文字だった。
「薬膳って、薬という文字が入っているせいか、苦い、味は二の次、と思われがちだけれど、漢方薬とは違うわけで。むしろ折々で、本当に自分にふさわしい、本当においしい料理があるんだと知りました。私の薬膳の先生は、『おいしくなきゃ滋養にならないわよ』とおっしゃるくらい」
とはいえ、食材の入手が難しそう、細かいルールがありそう、専門の料理人が調理するもの、というイメージがまだまだ一般的に思える。
「それは、たとえるなら“F1ドライバーの薬膳”ですよね。一方で、普通免許証の薬膳もあるわけです。そもそも薬膳というのは食養生なので、ご飯を食べて体を健康にすることが目的でしょう?それが、高いお金を払って年に1回しか食べられないんだったら、体をつくれないじゃないですか。毎日食べなきゃ、身にならないもの」
がん治療を続けながら薬膳の世界にのめり込み、’16年には、国際薬膳師の資格を取得するまでに。
現在はタレント活動のかたわら、クッキングセミナーにて薬膳講座の講師も務めている。
「私の乳がんの原因が何だったのか、本当のところは誰もわからない。