イケメン俳優から若さのおすそわけ(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
彼と最初に会った時のことが忘れられません。私の演技説明にいちいち感動してくれて「辻さん、面白いです。めっちゃわくわくします」とやたら興奮してたのが印象的でした。今回の出演者の1人、松田凌さんは初対面の時、私が舞台について熱く語ると「辻さん、面白いです。めっちゃわくわくします」と村井さんと一言一句同じことを言って私を驚かせたのです。共通するオーラを感じました。演出家冥利に尽きますね。その新作舞台『99才まで生きたあかんぼう』(2月22〜東京・よみうり大手町ホールで上演中)は、99歳まで生きた料理人の一生をこの6人で演じ切る泣き笑いのコメディ。
若い俳優さんたちの弾けるような演技力が前面に押し出された若々しい舞台にしたいと思っています。私も出来る限り会場に出没し、若さを振りまきたいと思っておりますので、奥様、どうぞ、黄色い声援、よろしくお願いいたします!
さて、今日は寒い日にうってつけの辻家の定番、汁なし海老ワンタンをご紹介します。
ワンタン材料(3〜4人分):海老200g、鶏ひき肉60g、長ねぎ大さじ2、たけのこ40g、しょうが小さじ2、鶏がらスープ小さじ2分の1、片栗粉小さじ2、酒小さじ1、塩・こしょう適量、ワンタンの皮30枚。