福島に「最先端の測定室と病院」を作った女性、7年間の奮闘
18歳以下の子どもは無料で実施予定だ。検査や測定にかかる費用は、寄付金でまかなう。最近は寄付金額も増え、多い年には6,000万円を超えることもあるという。
鈴木さんが、最近とても気になっていることがある。それは、内部被ばくを測る“ホールボディカウンタ”の検査を受けにクリニックを訪れる原発作業員の中に、20代前半の若い人が増えたことだ。
「いわき市の福島高専では、廃炉作業に従事する人材の育成が始まっています。なぜ、福島の子どもが重荷を背負わないといけないのでしょうか」
何十年、何百年とかかって、廃炉作業が終わり、汚染がなくなるまで、延々と犠牲になるのは子どもたちなのだ。
「原発事故から7年たっても測り続けるのは汚染や被ばくの現状が続いているから。
放射能を測らないということは、生きることをあきらめることです。私たちが死んでも、汚染がなくなるまでたらちねは子どもを守っていきます」