「在宅介護」は生涯いくらかかる?介護認定度別に見る金額の違い
よりも5年ほど延びることを想定し、92歳(93歳の誕生日の前日)で亡くなったと仮定している。
■自立度が高いまま自宅での生活を継続したケース
5年前に夫に先立たれ、一人暮らしをしていたAさんだが、85歳を迎えたころから、加齢の影響により日常生活で不便を感じることが増えた。
知人の勧めで介護認定の調査を受けたところ、要支援2に。週に2回ずつ、掃除や買い物などの家事サポートのため、要支援者のための訪問介護である「介護予防訪問介護」(月の負担額は約2,400円と、リハビリ目的で「介護予防通所介護」(同3,400円)を利用。
その1年後、86歳のときに要介護1に上がってしまったが、ケアプランは大きく変えず(訪問介護で月約3,840円、通所介護で月6,890円)継続。身体の衰えはあったものの、自宅での生活を続け、93歳を迎える前日、自宅で亡くなった。
「このケースのように、要介護になっても比較的自立した生活をし続ける方も少なくありません」(垰さん・以下同)
【Aさんの自己負担額】
<85歳・要支援2>
介護予防訪問介護(II)