でも自分がないような気がするんです」
蛭子「難しいですね。でもまねするのはそんなにマズイことですかね。オレは漫画を描くときは(漫画家の)つげ義春さんのまねばかりだし、色使いは(グラフィックデザイナーの)横尾忠則さんと同じように描いています。でもオレには才能がないから、2人とは違う作風に仕上がるだけ。そんなもんですよ」
近藤「人のまねをしても、自分のなかに取り入れることで、個性になることがあるんですね。なんだか自信が出てきました。蛭子さんは何か悩みはないんですか?」
蛭子「最近、女房から小遣い制にされて、月8,000円ですよ、ほら!(と、ポケットからボロボロの茶封筒に入った1,000円札を取り出す)」
近藤「わはは。悩みはお金ですか。
うちは夫婦で財布は別々ですが、夫も宵越しの金は持たないタイプで、いつもお金がないと言っています」
蛭子「旦那さんは競艇とかしないんですか?」
近藤「ギャンブルには興味がないようですよ。それにしても蛭子さんは競艇の話になると目が輝きだしますね」
蛭子「そうですか。