上司の誘いやパートを辞めるときに使いたい上手な断り方
理事長の岩下宣子先生も、生徒からの相談に、こういったアドバイスをしている。
「無下な断り方は災いを生むだけ。誠意ある断り方こそが必要で、そのためには気持ちを必ず織り込むことです。具体的には『申し訳ありませんが』といったクッションになるフレーズを話してから、断りの言葉、お願いの言葉とつないでいきます。(1)申し訳ありませんが……、(2)できかねますので……、(3)何とぞお願い申し上げます……の順です。加えて、(4)その代わり……と何か別の形で協力するという意思を示せば、さらによいでしょう」
堀田教授と岩下先生に、言語学とお作法の観点から、シチュエーション別の断り方を解説していただいた。
■毎年の年賀状をやめたい
「これからは、年賀状に『今年で年賀の挨拶は失礼させていただこうと思っております』と書いても失礼にならないと思います」(岩下先生)
「『時代の流れもありますし』と前置きすれば大丈夫。最後に『いままでどおりお付き合いはよろしくお願いします』と共感の気持ちを書いておけば丁寧です」