くらし情報『89歳短大名誉教授の金言…女性の50代は“リスタート適齢期”』

2018年5月21日 06:00

89歳短大名誉教授の金言…女性の50代は“リスタート適齢期”

が他界した。

「父の死に直面した私は、『いずれ私も老いを迎えなければならない』と思いました。短大の講師と並行して人形教室を続けることは体力的に不可能と考え、人形教室を閉鎖しました。講師を続けるためには何か専門的な知識が必要と考え、上司と相談のうえ、名古屋工業大学に内地留学し、染色を学びました」

そして50代。家政学科で学ぶ学生が時代とともに少なくなり、手芸の代わりに装飾史的な生活文化史を教えることに。ある先生から「誰も手がけていない分野を研究したほうがよい」と、“発生期の櫛”についての研究を始めた。縄文時代の遺跡を訪ねるうち、衣服をまとっている土偶が出土し、興味を抱いた。調べると縄文時代にも編み物があった。
それが“編布”だった。

「新潟県十日町市には、江戸時代から明治まで編布と同じ編み方の作業着が伝わり、博物館に復元されていることを知り、編み方を教わりに行きました。縄文時代の布の再現は難しいので、今まで誰も編布を復元しようとしなかった。そこで私は『縄文時代の人ができて、今の私たちにできないことはない』と思い、必死に再現しました」

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