2018年5月21日 16:00
作家・下重暁子が提言「“生涯現役”は50代の生き方が決める!」
私もこのころに連れ合いとは寝室も別にして、夜は自分の時間を楽しんでいます。
人との付き合いも、さまざまな違いが生じているもの。特に同性の友人との間では比較は禁物。違うからこそ個性があり、あなたが生きている意味があるのです。
そして、親の介護。私のまわりでも、本当に苦労されている方が多いです。
しかし、自分自身を振り返ってもわかるのですが、私たちは、夫や子ども同様、父母のことを、どれだけ知っていたでしょうか。そう考えると、介護も、知らない相手を知る時間と捉えれば、少しは苦労も受け入れやすくなるはず。
家族はもちろん、それ以上に知るのが難しいのが自分自身。そこで大切なのが、自分との対話。つまり、孤独とは一人の時間ではなく、自分と対面する時間。その準備は50代とはいわず、もう子どものころからするべきと思います。
私自身、『家族という病』が世間に広く受け入れていただき、もともとの希望だった書くことの楽しさにやっとたどり着いたのが79歳でした。
そう思うと、50代で気付けた人は、本当にラッキーなんです。あきらめず、自分の意志をしっかり持ち続けて、残りの半生を存分にチャレンジしながら生きてください。
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