ホームレスの実に4割が「今のままでいい」、そう考える背景には一体何が?ホームレスが答えた「現在の気持ち」とは
結果」より
「相談相手がいない」人は49%
同様に周囲とのつながりがどうなっているかという観点で、相談相手の有無についても見てみましょう。
困ったときに相談する相手がいるかどうかについて、現在相談相手がいない、もしくはいても少ない(「あまりあてはまらない」「あてはまらない」)という人が62.2%に及びました。多くのホームレスは相談相手がいないということがわかります。しかしこれは「挨拶」同様、ホームレスの人はもともと相談相手のいなかった人が多いというわけではありません。
路上生活前の状況ではどうだったかを見ると、相談相手がいる(「あてはまる」「ややあてはまる」)と回答した人が51.2%と過半数を占めています。したがってホームレスになってから、人とのつながりを失ってしまった人が多いといえます。さらに、「あてはまらない」の割合が大きくなり、相談相手がまったくいないという人が49.0%と約半数にまで増えています。
困ったときに相談する相手はいますか?―厚生労働省「ホームレスの実態に関する全国調査(生活実態調査)結果」より
今後の生活についてどう思っている?
ホームレスになって人とのつながりが減り、孤独になっている人が少なくないと想像されますが、その一方で今後の希望を聞いた回答を見ると、「今のままでいい」