2023年11月4日 09:15
ホームレスの実に4割が「今のままでいい」、そう考える背景には一体何が?ホームレスが答えた「現在の気持ち」とは
と回答した人を対象
新型コロナウイルス感染拡大の影響について(複数回答)―厚生労働省「ホームレスの実態に関する全国調査(生活実態調査)結果」より
周囲とのつながりは希薄化
職を失うということは社会との接点が1つ失われることでもあります。ましてや家も失うという状況に陥ってしまったホームレスの人は、社会的に孤立しているのではないかと懸念されます。周囲とのつながりについて、実際に聞いてみました。
「挨拶する相手がいない」人は28.2%
「挨拶をする相手がいるか」について質問した結果、「あてはまる」「ややあてはまる」を合計すると現在挨拶する相手がいる人は62.2%でした。いっぽうで「あてはまらない」と回答、すなわち挨拶する相手がまったくいないという人も28.2%と少なくありません。
また、これを路上(野宿)生活前の状況と比べると、「挨拶をする相手がいる」という人が減っています。ホームレスになって挨拶を交わすような相手がいなくなった人が、一定数存在しているようです。
ホームレスになる前よりも周囲とのつながりが薄くなっている状況がうかがえます。
挨拶する相手がいますか?―厚生労働省「ホームレスの実態に関する全国調査(生活実態調査)