「衣服ごしに体を触られた」が6割以上、「体を密着された」が4割以上で上位1、2を占める<痴漢被害の実態>
周囲の反応|被害に気づいた人の半数以上は「助けてくれた」
我慢してしまう被害者が多いなか、第三者の助けが望まれます。先ほどの設問で「周囲の人が痴漢行為をやめさせた」ケースは2.8%とわずかであることを確認しましたが、周囲の人の対応について、もう少し詳しく見てみましょう。
電車内での痴漢被害に気づいた周囲の人が「助けてくれた」と回答した人は、56.1%で過半数を占めました。しかしその一方、「助けてくれなかった」も31.6%と少なくありませんでした。
なお、駅構内では「助けてくれた」と回答した人が65.5%で、「助けてくれなかった」は27.6%となっています。
東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」より
助けた方法|「直接加害者を止めた」が4割以上
では、周囲の人は具体的にどのような方法で被害者を助けたのでしょうか。
電車内では「直接加害者(痴漢)の行為を止めてくれた」(44.8%)、「私に声をかけてくれた」(41.7%)、「加害者(痴漢)と引き離してくれた」(37.5%)が上位3つを占めました。
一方の駅構内では「私に声をかけてくれた」(52.6%)、「直接加害者(痴漢)の行為を止めてくれた」(47.4%)が多くなっています。