長谷川博己が語る近未来のビジョン。“なにもしない”というアプローチ【『はい、泳げません』インタビュー】
長谷川監督も言ってましたけど、彼女はいい意味でのバケモノですね。どんな役にでもスッと入っていけるスゴさがある。やっぱり感覚の人なんでしょうね。
彼女の中でたぶん独自のリズムの音楽が流れていて、それで役にスッと入れるのかもしれない。全体のこともしっかり見ていたり、現場の雰囲気を和ませてくれる力も流石の一言です。
――先ほどの話の繰り返しになってしまうかもしれないですが、コロナのことは抜きにして、『シン・ゴジラ』(16)や大河ドラマの『麒麟がくる』などを経た先で見えた世界がどんなものだったのかを教えてください。
長谷川景色が変わったのかと言ったら、そんなに変わってないかもしれない(笑)。
でも、大変でしたけど、いろんなことをやってよかったなと思っていて。
可能性が増えたような気がしますからね。
ただ、これからはもっと気楽にやっていきたいなという気持ちもあるんです。
――『麒麟がくる』までは休む間もなく、次々にいろいろな作品に出られていた印象がありますけれど、そのスタンスを変えようと?
長谷川そうですね。いろいろな役を作ることで、自分の可能性を縮めていたのもしれないという感覚があるんです。