くらし情報『尾上右近30歳、甘えちゃいられない。強まる歌舞伎への想い』

2022年11月10日 17:00

尾上右近30歳、甘えちゃいられない。強まる歌舞伎への想い

尾上右近 撮影:You Ishii

撮影:You Ishii



日本古来の伝統芸能に新たな視点を加え、これまでにない舞台公演を生み出してきた「J-CULTURE FEST」の「井筒装束シリーズ」。今回は構成・演出に日本舞踊尾上流四代家元の尾上菊之丞を迎え、古事記をもとにした詩楽劇『八雲立つ』を上演する。主人公のスサノオを演じるのは、歌舞伎役者ながら、ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』での好演なども記憶に新しい尾上右近。そんな右近に本作へ寄せる想い、さらに2022年の振り返りと、2023年に向けた胸の内を語ってもらった。

飛躍した表現は歌舞伎役者が得意どころ

尾上右近30歳、甘えちゃいられない。強まる歌舞伎への想い


――台本を読まれての感想、作品としての魅力をどんな点に感じましたか?

神話を題材にしているということで、メッセージ性がはっきりしている、非常にわかりやすいという点は、まず大きな魅力だと思います。さらに神が生まれる、国が出来るといったスケールの大きな話なので、そういった飛躍した表現は、僕ら歌舞伎の人間が得意とするところですから。特に僕が演じるスサノオは、暴れん坊のヒーローという、非常にエネルギッシュな役どころ。なので、ふんだんに歌舞伎的要素を取り入れられるのではないかなと。

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