2022年4月8日 13:00
美弥るりか「皆さんの台詞があまりにも響いてしまう」【Musical『The Parlor』インタビュー第1弾】
ってお話ししたりしました。あれはすごく良い時間だったと思います。
あとこれは私の勝手な憶測ですが、みなさんどこかで役とご自身の生活や人生がリンクしている気がしています。それで「自分が喋っているのか役が喋っているのかわからない」みたいな瞬間を味わっているのかなって。だからあまりにも響いてしまうというか、台詞として聞こえず、自分の心も共鳴してしまうんじゃないかと思います。さらに香さん(作・演出の小林香)が作品への想いをすべて伝えようとしてくださる方なので、稽古が最初から濃い。段取りをつける段階ですが、そこには既に“心”がくっついてきている感じがします。
自身のジェンダーフリーな活動が朱里にも通じる
――美弥さんが演じるうえで「“男であること”“女であること”になんの意味があるんだろう」と思われているのはなぜですか?
私は宝塚歌劇団では男役だったのですが、退団して“男役”というヴェールを脱いだ時に、「性別に垣根なんてないのに、なんで“女優”というんだろう」ってすごく不思議に思ったんですよね。
男役が終わったからドレスを着て歌いたいかと言われたら、私はそう思わなかったですし、無理に思うことでもないとも思いました。