くらし情報『舞台女優としての存在感をみせた大竹しのぶ、吉右衛門最後の石川五右衛門など 演劇ジャーナリスト・大島幸久が振り返る、2021年お芝居myベスト』

2021年12月31日 07:00

舞台女優としての存在感をみせた大竹しのぶ、吉右衛門最後の石川五右衛門など 演劇ジャーナリスト・大島幸久が振り返る、2021年お芝居myベスト

『the DOCTOR』より、大竹しのぶ 撮影:宮川舞子

撮影:宮川舞子



新型コロナウイルスの感染拡大に翻弄された演劇界も2021年はようやく息を吹き返し、感染対策を施しながら、公演は前年より大幅に増加した。ちなみに観劇数は332公演となった。

①栗山民也が演出した『the DOCTOR』(PARCO劇場。11月10日所見)、フィリップ・ブリーン演出『夜への長い旅路』(シアターコクーン。6月9日所見)の翻訳劇2作で大竹しのぶが隋一の舞台女優であることを再認識させた。特に前者が医療機関の所長ルース。入院患者への面会を拒絶して起きる会話劇で、ディベート番組に出演した場面は圧倒的。次々と非難され、自身の過去が暴かれるが、神経を病み、混乱に向かっていく演技は後者の狂気の芝居と共に本領を発揮した。


舞台女優としての存在感をみせた大竹しのぶ、吉右衛門最後の石川五右衛門など 演劇ジャーナリスト・大島幸久が振り返る、2021年お芝居myベスト

『終わりよければすべてよし』より左から藤原竜也、石原さとみ撮影:渡部孝弘
②彩の国さいたま芸術劇場が上演してきた「シェイクスピア・シリーズ」の完結作品が喜劇『終わりよければすべてよし』だった。シェイクスピア戯曲37作を松岡和子が完訳。1998年の第1弾『ロミオとジュリエット』から23年。演劇史上で快挙と言える成果だ。そのファイナル公演の演出が吉田鋼太郎。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.