くらし情報『『ブランクーシ 本質を象る』アーティゾン美術館で開幕 パリのアトリエをイメージした展示空間も』

2024年4月5日 17:00

『ブランクーシ 本質を象る』アーティゾン美術館で開幕 パリのアトリエをイメージした展示空間も

ブランクーシのアトリエをイメージした空間の展示風景左から、コンスタンティン・ブランクーシ《王妃X》1915-16年(2016年鋳造)/《肖像》1930 年/《若い男のトルソ》1924年(2017年鋳造)/《ポガニー嬢 II》1925 年(2006年鋳造)/《洗練された若い女性 (ナンシー・キュナールの肖像)》1928–32 年(2013年鋳造)[《ポガニー嬢 II》のみ、石橋財団アーティゾン美術館/他4点はブランクーシ・エステート]


純粋なフォルムを追求し、20世紀彫刻の先駆者としてロダン以降の彫刻界を牽引したコンスタンティン・ブランクーシ(1876-1957)。その創作活動の全体像を紹介する、日本の美術館では初の展覧会が東京・京橋のアーティゾン美術館で開幕した。彫刻、写真、絵画など79点のブランクーシ作品と、関連する作家の10点の作品が並ぶ大規模な展覧会だ。


『ブランクーシ 本質を象る』アーティゾン美術館で開幕 パリのアトリエをイメージした展示空間も

会場エントランス
ルーマニアに生まれ、ブカレスト国立美術学校で学んだブランクーシは、1904年、28歳でパリに居を定めた。パリ国立美術学校でアカデミスムの彫刻家メルシエの教室に入るも、1907年には学校を離れ、ロダンのアトリエの下彫り工となる。だが、ロダンのもとも約1か月で辞去。「大樹のもとでは何も育たない」という言葉を残したブランクーシは、独自の創作に取り組み始める。

『ブランクーシ 本質を象る』アーティゾン美術館で開幕 パリのアトリエをイメージした展示空間も

コンスタンティン・ブランクーシ《苦しみ》1907年アート・インスティテュート・オブ・シカゴPhoto image: Art Resource, NY
冒頭に並ぶ2点は、この時期の作品だ。同展では、集めるのが難しいとされるブランクーシの彫刻を23点展示しているが、なかでもキャリア形成期の作品が充実しているという。

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