アイナ・ジ・エンドが気づいた人間の性「依存も共存もなるようにしかならない」
だから、新しい現場で新しい挑戦をするときの恐怖や緊張は、『どんな出会いがあるかな?』『どんな人がいるかな?』っていう楽しみ、ワクワク、好奇心に変えるんです」
恐怖や緊張は消えない。それでも、その感情ごとワクワクに変換する。BiSHとして活動していた初期、馬糞まみれでMVに出演したり、スクール水着でライブに立ったりしていた彼女だからこそ、底知れない説得力がある。どんな現場でも臆しないでぶつかる、そんなアイナの姿を、誰もが放っておかない。
「めっちゃブチ切れてる人がいたら、『あの怒鳴り声、シャウトみたいやな……』とか思って、あとで言いにいくんです。そしたらご本人も『ちょっと怒りすぎたかな……』って態度が柔らかくなって、少し和やかになるというか。そういう空気を変えていきたい。なるべく、怒ってる人を減らしていきたいんですよね」
2024年9月、アイナ・ジ・エンドとしての初武道館公演が控える。
「8年間、BiSHとしてやってきました。一人きりでステージに立つことに、ようやく実感が持ててきたところです」と現在地を確認するように、新たな挑戦を前にした心境を教えてくれた。
「怖い、失敗したらどうしようって、不安です。