アイナ・ジ・エンドが気づいた人間の性「依存も共存もなるようにしかならない」
そんなところがいじらしく、愛おしいけれど、アイナが共感するのはカメのほう。自身をカメのキャラクターに重ねて「できないことはできない! と伝えて、人に甘えてしまう」と分析するが、女優や声優など、現在のソロアーティスト活動以外にも表現のステージを増やし続けている彼女を見ていると、決して甘えは感じない。「いやもう、必死です。現場ごとに必死! 『この人の名前覚えないと〜』とか『この人はこういう立ち回りをしてるんや〜』とか、頭の後ろにも目をつける勢いで必死(笑)。でもその必死さを表には出さないから、周りからは『楽しんでるね!』って言われます。一緒に携わってくださる方によって、作品の表情も変わっていきますよね」
自分でも、自分の変化が楽しみ
必死でありつつも、現場ごとの作品づくりを楽しめる秘訣は「人の良いところを見つけること」。アイナは過去のインタビューでも、繰り返し「人が好き」と公言している。
「本人が気づいていない長所を見つけて、伝えるのが得意なんです。
みんな『難しい!』って言うけど、ほんとうはできるんですよ。人の良いところを見つけ出す、その感性を研ぎ澄ませるほど、周りも自分のことを知ろうとしてくれるし、良い空気が漂ってくる気がします。