アイナ・ジ・エンドが気づいた人間の性「依存も共存もなるようにしかならない」
「早く打破したい、こんな自分がイヤで仕方ない……。そんな不甲斐ない心で生きてたんですけど、もう、それに疲れちゃいました」と笑うアイナは、あっけらかんとしている。ガールズグループ・BiSHとして、一人の表現者として、駆け抜けてきた過去は軽くはない。それなのに、あまりにも明るく笑うギャップは、愛おしみに溢れている。
一緒につくる人によって、作品は変わる
『劇場版モノノ怪 唐傘』の舞台は大奥。新人女中として大奥にやってくる、二人の女性キャラクターがいる。一人は気立てがよく能力もあり、すぐに大奥のルールに馴染んだアサ。そしてもう一人が、なかなか仕事をうまくこなせず、大奥に疎外感を持つカメだ。
「私はカメに共感します。アサとカメの関係性って、私が初めて主演させてもらった映画『キリエのうた』に出てくるイッコ(広瀬すず)とキリエ(アイナ・ジ・エンド)に、なんとなく似てるな〜と思っていて。すずちゃんのイッコはしっかりしていて、お姉さんっぽくって、アサに似てる。私のキリエはおっちょこちょいで、妹っぽくて、カメみたい。シスターフッド感があるな、って。カメに共感しつつ、でも推したいのはアサですね」
できないことがあったら、できるようになるまでコッソリ努力するタイプのアサ。