2022年10月10日 11:40
くるり主催『京都音楽博覧会2022』にマカえん、Vaundy、槇原敬之らが出演 オフィシャルレポート到着
土砂降りの雨に打たれ、どこか物悲しくも温かいメロディが広がっていく。
岸田繁(くるり)
佐藤征史(くるり)
淡々と奏でられるギターリフが今なおどうしようもなく胸を揺さぶる「東京」に、聴けば聴くほど心に染み渡る「ハイウェイ」に、まばゆい閃光を浴び放った「潮風のアリア」の神々しさに、何度も何度もくるりのスペシャルさを再確認。「琥珀色の街、上海蟹の朝」に「ばらの花」にと、そのコンポーザーとしてのすさまじい才能に打ちのめされる楽曲群に身を委ねる幸福を、3年ぶりの梅小路公園で改めて思い知った人も多かったことだろう。岸田が「天候はあいにくとなりましたが、皆さんのおかげで素晴らしい日になりました。ありがとうございました」とあいさつし、最後に「奇跡」を万感の表情で歌い上げる。
鳴りやまない拍手に応えたアンコールでは、「来年もできたらお越しください、ありがとう!一曲だけやって締めたいと思います。またね!」と、毎年『音博』を締めくくっている「宿はなし」を送り、16回目の宴は幕を閉じた。
Text:奥“ボウイ”昌史Photo:井上嘉和
<公演情報>
京都音楽博覧会2022 in 梅小路公園
10月9日(日)