忽那汐里が語る映画『デッドプール』の魅力。「普通のヒーロー映画と逆の感じが面白い」
だからユキオは直感的にいろいろやってみようと思った役でした。脚本を読むと今回のユキオは確実にこれまでのユキオとは違う。ユキオは色々なアプローチができるというか、最大限に試してみることができる役なんです」
彼女が語る通り、忽那が演じるユキオは、これまでの映画に登場したユキオとは違う新しいキャラクターだった。親しみやすさと、“次に何をするかわからない”予測不能なムードが混在している新しいユキオだ。
『デッドプール』は主人公からして“定番のヒーロー”には当てはまらないキャラクター。不死身の身体をもつヒーローだが、おしゃべり大好きで、どんな窮地でもジョークを飛ばし、大切な人を失って落ち込んだり、カメラに向かって放送禁止スレスレのギャグを飛ばしたりと忙しい。
「マーベル・スタジオの映画は観てますけど、登場するヒーローは基本的にすごく真面目だし、みんなから“崇められる”じゃないですけど、どこか異次元の存在ですよね。その中で彼らのキャラクターだったり葛藤が描かれる。
でも、ウェイド=デッドプールはすごく人間っぽいというか、コンディションの差が激しいんです(笑)。自分とそんなにかけ離れていないヒーローで、周囲にいるキャラクターが、そんなウェイドの存在を引き立てている。