忽那汐里が語る映画『デッドプール』の魅力。「普通のヒーロー映画と逆の感じが面白い」
彼は本シリーズで製作を務め、前作と最新作では脚本も担当。本シリーズはすべての作品で監督が違うが、レイノルズがドラマシリーズの“ショウランナー”のような役割を果たしていることで、シリーズの一貫性や魅力が保たれているのではないだろうか?
「確実にそうですね。ライアンはショウランナーみたいな立ち位置で、今回の映画はライアンとずっと仲のいいショーン(・レヴィ)が監督なので、よりそういう感じがあると思います。ショーンとライアンは兄弟みたいで、どっちもすごい勢いで喋るから、エネルギーとテンションがすごいし、とにかく物事が動くのが速い!(笑)
普通の海外作品だと、セリフをひとつ変えるにしても、脚本家がその場に立ち会って、何工程かしてからでないと変わらないんですけど、このシリーズだとライアンが中心になっているから、現場で”このセリフはない方がスムーズだよね”ってなったら、その場でカットしたり、変更したりできる。
今回の映画でうれしかったのは、最初は少ないやりとりだった場面でライアンが『わざわざ(撮影場所の)ロンドンまで来てもらったのに、こんなやりとりだとつまらないし申し訳ないから、ちょっと待ってて』って言ってくれて、撮影のセッティング中に手書きでセリフを書いて渡してくれたことがありました。