2021年8月24日 07:00
「希望や夢を感じられるステージに」熊本マリ、10月に恒例の『熊本マリの夜会』を開催
深い思い入れの込もったプレーで「情熱のピアニスト」の異名をとる一方、執筆や講演活動などの幅広い活動を通じ、音楽の魅力を伝え続けている熊本マリ。そんな彼女が「自分の一年の進歩や発見を再認識する、大切な場所」と位置付ける、恒例の「熊本マリの夜会」を10月に開く。コロナ禍拡大を受けて、昨年公演は中止に。2年ぶりの開催となるが、「こんな時代だからこそ、希望や夢を感じられるステージに」と意気込んでいる。
「コロナ禍のせいで、皆さんの生活や考え方も、がらりと変わったはずです。音楽の聴き方も、時代に応じて、様々な面で変容してゆくでしょう。そんな中、どう皆さんに楽しんで頂けるか、プレゼンテーションの方法を考えてゆくのも、音楽家の大切な役割だと考えています。音楽が少しでも、皆さんの幸せな日々に繋がらないと意味がない。
安らぎや勇気、希望を与えられなければ、意味がないんです」
一方で、「災禍の中にあって、決して悪いことばかりではなくて……まずは、自分自身を見つめ直す時間ができました。そして文化、とりわけ音楽というものが、人間にとっていかに大切かを再認識できました」とも。しかし昨年、10月に恒例としてきた「夜会」