『ジョーカー2』ホアキン・フェニックス&監督インタビュー。「彼は自分の分身を、マスクをどう扱うのか?」
「次の映画は女性のキャラクターが登場する恋愛映画で、彼女は“アーサー”を愛しているのか?それとも“ジョーカー”を愛しているのか?が描かれる。彼女からの愛をアーサーはどのように扱うのか?それが持っていた唯一のアイデアでした」
新作『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』では、アーカム州立病院にいるアーサー・フレックが病院内で囚人のリー・クインゼルと出会うところから物語が始まる。“ジョーカー”の行動や考えに共感し、好意を寄せるリーと、自分に好意を寄せてくれる女性の出現に心を動かされたアーサーは距離を縮めていく。
興味深いのは、アーサーの高まる気持ちとドラマを表現するために、フィリップス監督が前作以上に大胆な方法で音楽を使ったことだ。
「前作はホアキンと話し合いながら映画をつくりましたが、その時から僕は繰り返し“アーサーの中には音楽がある”と言ってきたんです」とフィリップス監督は振り返る。「前作ではアーサーが踊る場面で彼の中に流れる音楽が表現されています。ですから、本作の音楽の使い方は自然な流れだったと思います。愛を見つけたと思ったアーサーが自分の気持ちを歌で表現する。
クレイジーな飛躍だと思う人もいるかもしれませんが、僕の中では成立していました」