『ジョーカー2』ホアキン・フェニックス&監督インタビュー。「彼は自分の分身を、マスクをどう扱うのか?」
この映画は“アーサー”とジョーカー”の関係性を描いた映画
ピエロのメイクをしたこの男はアーサーなのか?それともジョーカーなのか?フェニックスは穏やかに語り始める。
「前作を撮影しながら、ずっと“アーサーはこの後、どうなってしまうんだろう?”と考えていました。自分のやりたいことを成し遂げて、マスクを脱いで普通の人生に戻りたいと思った時、彼は何をするのか?ジョーカーとして名声を得て、多くの人から認められたけど、彼がもしひとりの人間として、つまりアーサーとして愛や普通の人生、家族を望んだとしたら、彼は自分の分身を、マスクをどう扱うのか?
アーサーはリーに出会った時に、人生で初めて“自分自身”を見てくれる相手がいたと感じて恋に落ちます。でも、それこそが悲劇でもあるわけです。
僕だって、演じ始めた最初の頃は役という仮面をつけて、キャラクターを演じられることにワクワクしていました。
でも、中年にさしかかって、ある日、家に帰って“どう振る舞えばいいんだ?普通の人生を送りたいだけなのに!”と思うかもしれません」
フィリップス監督は繰り返し「この映画では、ホアキンと僕たちで何度も話し合って自分たちのジョーカーをつくろうとしました」