くらし情報『市川中車「歌舞伎の舞台にこそ、生きている実感があるんです」『七月大歌舞伎』で4度目の秀の市』

2021年6月20日 12:00

市川中車「歌舞伎の舞台にこそ、生きている実感があるんです」『七月大歌舞伎』で4度目の秀の市

市川中車


抜け目のないあんまと、どこか憎めない泥棒の丁々発止のやりとりがユーモラスな『あんまと泥棒』が、歌舞伎座『七月大歌舞伎』に登場する。1951年にNHKラジオドラマで放送された村上元三の脚本をベースにした登場人物ふたりだけの対話劇だ。尾上松緑が泥棒権太郎、あんま秀の市を市川中車が勤める。

中車が秀の市を勤めるのは今回が4度目。初めて勤めたのは平成27年の明治座、泥棒の権太郎は市川猿之助だった。

「45分間目をつぶりっぱなしというのは、どういう世界観なのだろうと思っていました。映像ならシーンを切り貼りしてつなげていけますが、舞台では実際に声を耳で聞くしか手段がないので、相手の言葉にとても敏感になりましたね。初役では権太郎が四代目(市川猿之助)でした。
呼吸や間の感覚が近くて血縁というものを感じました。逆に2度目はこんぴらで愛之助さんと、3度目が歌舞伎座で(尾上)松緑さんと、音羽屋さんとの色の違い、松緑さんと僕との差異が面白かったですね」

この差異こそがこの作品の本質なのではないかと、気づいたと語る。

市川中車「歌舞伎の舞台にこそ、生きている実感があるんです」『七月大歌舞伎』で4度目の秀の市

市川中車
「松緑さんの素の姿というのは、まじめで後輩やお弟子さんたちの面倒見のよい、実に好い人。

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