flumpool主催の対バンツアー「Layered Music」、sumikaを迎えた神奈川県民ホール公演オフィシャルレポ
片岡は曲間でオーディエンスに頻繁に呼び掛け、讃え、煽っていく。
興奮冷めやらぬ中、flumpoolとのなれそめを語る片岡。出会いはコロナの時世になってからで、山村隆太(Vo)のラジオにゲスト出演したことだとしながら、2007年の「花になれ」から存在は知っていて、母親に「あんた、ああいうふうになりなさいよ」とテレビの中の山村を指さして言われていた、と語り笑わせた。今回のライヴは、緊急事態宣言もまん延防止措置も出ていない久しぶりの状況下であるため、「セッションに誘っていただいたんですけど、flumpoolだけを観てもらったほうがいいんじゃないかなって、お断りしたんです」と明かした。flumpoolとflumpoolファンの想いを汲んだ、sumikaからのリスペクトを感じる判断であり、誠実な言葉だった。その後、小川がピアノで奏で始めたのはflumpoolの「星に願いを」。片岡は両手でマイクを握り締め、美しいメロディーラインを情感豊かに熱唱。1コーラスのショートヴァージョンだったが、粋で感動的なサプライズだった。
「ふっかつのじゅもん」では黒田が前へ出て華々しいギターソロで魅了。後半はsumikaのエッジーな側面が顔を覗かせ、ダークなエレクトロ要素を打ち出した「Babel」