2022年10月5日 18:00
前田公輝が振り返る『ちむどんどん』砂川智の恋「暴走でした、本当に(笑)」
茂みから恐竜が出てきそうなぐらい生い茂っている木々を見ていると、やっぱり力をもらえますね。あの自然の生命力は、沖縄の魅力のひとつだと思います」
そう眩しそうに目を細めながら、前田公輝は自然の中で感じたある気づきについて話しはじめた。
「沖縄の海って毎日綺麗ではないんですよ。天候によって海の色も変わるんです。ピーカンの日は何層にも渡ってグラデーションが広がっているけど、曇り空のときはグラデーションが2色3色だけになる。それが、なんかいいなと思って。こんなに綺麗な沖縄の海にも、いろんな表情がある。空だって満天の星空もあれば、雲に覆われて何も見えない夜もある。
自然だっていい日もあればそうじゃない日もあるんだから、僕も自然体でいいんだって気持ちになれました」
暢子にフラれたときは、視界が真っ黒だった
そんなふうに肩の力を抜くことができるようになったのは、彼がひとつ大きな山を乗り越えたからかもしれない。準備期間を含めれば1年もの間携わり続けた『ちむどんどん』。すっかり沖縄弁も体に染みついている。
「(沖縄のイントネーションで)でーじ身につきましたね。ずっとこのまま喋っていられるくらい本当喋れるんですけど、沖縄弁を喋れるようになったら、関西弁ができないことになって、それがちょっとネックというか。