新国立劇場が放つ、こどもも楽しめるバレエ『人魚姫』。米沢唯、速水渉悟、奥村康祐が世界初演への思いを明かす
米沢唯
リハーサルを進める中で、踊ってどう感じたか、3人の人魚姫役ダンサーたちで話し合い、それを貝川さんに伝えて、ということを重ねています。皆感じることは大体一緒で、他の人が踊るのを見て違和感を覚えるところは、踊った本人もそうだった、ということがよくあるんです。長年一緒に踊ってきた仲間、ということが大きく影響していると思います。
速水今日は別のキャストたちの通し稽古があったのですが、他のペアと僕たちとでは雰囲気は全然違うと感じました。鐵夫さんは、キャストが変わればステップも多少変わっていいとおっしゃっていましたから、アプローチの仕方は三者三様。キャストによって全く違ったものに感じられるものになるかもしれません。この王子はすごく若い王子だと鐵夫さんはおっしゃっています。周りの貴族たちとも友達のように接してほしいとも言われていたので、明るいキャラクターであることを第一に考えていますが、いろいろと試行錯誤しています。
命を救った王子に思いを寄せ、再び会いたいと望む人魚姫。彼女の願いを聞き入れ、足を与える深海の女王の存在も重要だ。奥村に役柄への取り組みを尋ねると、「本当に素晴らしい!世界中の人々に観ていただきたい」